国際テロ/トム・クランシー
『容赦なく』が終わったので、現在のジャック・ライアン・シリーズ最新作であり最終作(という噂がある)『国際テロ』を読んでみた。
素直な読後の感想としては「クランシーの筆力はもう終わったな、、、。」の一言に尽きる。あまりに酷い出来映え。
これまでの主人公であったジャック・ライアンは引退し、その息子のジャック・ライアン・ジュニアに変更。また準主役として従姉妹の二人が出てくるんですが、こっちはいきなり感が強すぎます。どっから沸いて出たんだよ!?という感じ。
粗筋は国で裁けない凶悪と『思われる』テロリスト関係者が私的な機関『ザ・キャンパス』により暗殺されていくという、いかにもハリウッド受けしそうな内容。ぶっちゃけどっちがテロリストか分かりません。類似の期間として『レインボー』がありますが、魅力・能力からして足下にも及ばなそう。
読んでて最も鼻についたのがクランシーの「アメリカ万歳!」と言う思想。これは以前から文章の端々に感じられましたがここまで酷くなっているとは...。またタイトルに 国際 とありますが、国際的なテロの広がりは全くありません。むしろザ・キャンパスの暗殺チームが各国を転々と回ってテロを働いているようにも感じる。この辺は邦訳者の田村 源二氏が悪いんでしょうね。
もしこの本を読むぐらいなら、他のクランシー作品である「クレムリンの枢機卿」・「容赦なく」・「レッドオクトーバーを終え」・「恐怖の総和」辺りを読んでいただきたいなぁ、、、と。特に「クレムリンの枢機卿」はブッチ切りで名作です。

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